先月から始めた合気道で気が付いたことがあります。当たり前といえば当たり前なのですが、大人になるとついついやってしまい上達が遅れます。何をやってしまうのかと言うと、先生が教えてくれている最中「前にやったあれですね」とか「それ知っています。こうですよね~」などなど、自分の頭の中にある知識をちょいちょい出すことです。自分の知識と繋げるのは後でも良いのです。
私もそういうところがあるので気をつけていますが、これをやると上達がかなり遅れます。教わる側は頭を空っぽにして先生の話を聞きます。特に大人は知識や情報で頭をいっぱいにしたまま聞いてしまうことがあります。お腹いっぱいの状態で「これ美味しいから食べてみて!」と言われても食べられないのと同じで、空っぽにするからこそどんどん入るのです。それから、先生の動きが見えるところへ行き、見たままを真似してやってみます。その時、「私は身体が硬いから無理かも」とか「その動きは昔から苦手なので出来ない」と思うと上達が遅れます。出来ない理由を頭にめぐらせるとそれでいっぱいになります。そして、上手くやろうとするとあまり上手く行きません。まずは言われた通りに淡々とやってみる。そうしてやっているうちになぜ出来ないのか、やり方を見つめ直したり、何度やっても出来ないときは質問をしてみます。
それから、自分を責めない!出来ないから教わっているので、今は出来なくても出来るようになるまでやれば良いのです。
昨日来てくれた新社会人のお客さんが「もの覚えが悪いんです」と言っていました。何かを始めるのに年齢は関係ないと言いますが、いくつになっても『素直に聴く人』は上達が早いのではないでしょうか。初めてのことは誰だって出来ないのが当たり前。教えてくれる人の話を素直に聴いていると、怒られたり注意されたりしたときには出来ない理由をちゃんと言ってくれています。感情的になると「怒られちゃった~」と落ち込んで終わってしまいますが、「泣くな!言い訳するな!とりあえずやれ!」と小学生の私に父がよく言ってくれたのを思い出せば、言い訳ばかりで動くのが遅かったからだと思います。その後の人生で落ち込むこともあったけど、とりあえずやっているうちに出来るようになっていたことはいっぱいあります。
22歳・・・とっても彼女は素直なのです。焦らないでほしいなぁ(*^_^*)
では、また。^^。